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「城ケ崎さば」東京商談会に 富戸で蓄養挑戦―伊東

 伊東市の漁業会社、城ケ崎海岸富戸定置網が外洋でのサバ畜養に挑戦している。本格出荷はまだ先だが、「城ケ崎さば」と名付けブランド化を目指す。23、24日は新井の三浦水産と協力して急速冷凍した切り身を、東京都内で開催する展示商談会に出品する。本格出荷に向けて、伊東の地魚の販路拡大を目指す。

  定置網に入ったサバをいけすで畜養し、脂を乗せて出荷する試み。5月から約8千匹のサバを育て、500~600グラムまで大きくする。いけすの位置は沖合800メートルの外洋で海流の影響を受け、魚が適度に運動し通常の養殖より脂がさっぱりするという。海流でいけすがつぶれないよう通常より堅い網を用いた。県や市が支援する。
  既に一部を水揚げし、富戸漁港に近い三浦水産の伊豆高原加工場で急速冷凍の切り身にした。同社の三浦大輔社長は「新鮮な状態で加工できた」と出来栄えを語り、生食の可能性も研究中という。
  2社は東京ビッグサイトで開かれる第16回「アグリフードエキスポ東京」(日本政策金融公庫主催)に出展する。富戸定置網の担当者は「餌代を費やし畜養をするには売り先づくりが重要。販路を広げたい」と話した。

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