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伊豆山土石流 被災めげず中国物産店 徐さん、あす清水町にオープンー熱海

 熱海市伊豆山へ移住直後、土石流で自宅が全壊した中国・内モンゴル出身の徐浩予(じょ・こうよ)さん(30)が26日、清水町に市内で唯一の中国物産店「中国物産浩予熱海店」をオープンする。中国で人気の加工食品や冷凍食品、菓子、飲み物、調味料など100種類以上を取りそろえ、販売する。徐さんは「食べたことのない、飲んだことのない食べ物を知ってもらいたい」と思いを語る。
 徐さんは伊豆山に戻る予定で、市内で避難生活を送っている。被災にもめげず、熱海でビジネスがしたい-と奮起し、準備を進めてきた。移住前に住んでいた、東京都内の在日中国人の輸入会社から仕入れた火鍋のもと、甘酢ニンニク、ザーサイ、肉まん、水ギョーザ、豚肉ソーセージ、黒ごまペースト、ココナツジュースなど多彩な食品、食材を販売する。
 価格は都内の物産店とほぼ同じにするという。自伝小説「土砂涅槃(ねはん)」も販売する。2年前に熱海日中友好協会を立ち上げ、代表理事も務めている徐さんは「日中友好を進めていきたい。東京に行かなくても中国の食品が手に入る。熱海で暮らす中国人、外国人にも来てもらいたい」と目を輝かす。
 営業時間は午前9時半~午後7時半。無休の予定。伊東市や三島市にも物産店を開きたい考えで、現在物件を探しているという。

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