日本一のアジサイの群生地として知られる下田市の下田公園で1日、「第52回あじさい祭」(実行委員会主催)が開幕した。今年は開花が例年より1週間ほど早く、現在は三分咲き。10日ごろに見頃を迎えるという。イベントは30日まで。
園内には100種以上、15万株が植わり、ピーク時は約300万輪が咲き誇る。来園者は赤や青、紫色のアジサイと一緒に市街地や下田港を望んだり、写真を撮ったりして楽しんでいる。
神奈川県から初めて訪れたという70代女性は「規模の大きさにびっくりした。傾斜地に咲いているから、周りの景色と一緒に楽しめる」と笑顔を見せた。
オープニングセレモニーで実行委の高瀬雄司委員長は「今年は天候に恵まれて開花が早く、すでに満開になる状況が想像できるほど咲いている。園内を散策してさまざまな種類のアジサイを楽しんでほしい」とあいさつした。来賓の松木正一郎市長や加畑毅県議らを交えたテープカットで開幕を祝った。
期間中は「あじさいあんみつ」などが味わえる茶屋やテラスカフェが園内で営業する。4、25日には下田太鼓伝統保存会による実演が予定されている(雨天中止)。
問い合わせは市観光協会〈電0558(22)1531〉へ。