伊東市の伊東オレンジビーチで２１日、伊東温泉の宿泊客を対象にした観光地引き網体験（市、市観光協会、伊東温泉旅館ホテル協同組合主催）が始まった。雨天で２週中止になったため「三度目の正直」でのスタート。外国人を含む約１００人が参加し、大漁を願って網を引いた。コロナ禍で中止していたみそ汁振る舞いも４年ぶりに実施した。
　午前６時半に集合した参加者は、説明を受けた後、二手に分かれて離岸堤内側に仕掛けられた網を引っ張った。網の中に魚が見え始めると「いっぱい入っている」「何の魚かな」などと子どもたちの声が聞かれた。
　この日はアジ、コノシロ、シマアジ、コチ、ハコフグなどが捕れた。担当者が説明した後、危険な魚を除いて希望者に配布した。東京都世田谷区の家族は「この体験目的で来た」と話し、小学１、３年の兄弟は「楽しかった。網が重かった」と笑顔を見せた。
　最後はアオサ入りのみそ汁を参加者に振る舞った。
　２００５年から続く人気イベントで２０、２１年は中止。昨年は再開し、みそ汁は配布しなかった。同組合担当者は「海や魚と触れ合える伊東らしいイベント。多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。５、６月の毎週日曜日に実施する。