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河津浜海岸で漂着物回収、観察 清掃活動で環境考える―柴田さん迎え町とNPO

 河津町に滞在中のアーティストが18日、町内外の親子と一緒に河津浜海岸で「ビーチクリーン作戦」を実施した。子どもたちは漂着物を拾い集め、観察しながら身近な環境問題を考えた。
 
 アーティストは環境問題に関心を持ち、漂着物でアート制作を手がける柴田早理さん(東京都)で、県文化財団内「アーツカウンシルしずおか」のマイクロ・アート・ワーケーション(MAW)で来訪した。
  河津浜海岸での活動は、MAWのホストの同町とNPO法人あおぞらビレッジのコラボ企画。町内を中心に親子約40人が参加した。
  柴田さんが海洋プラスチックごみのコレクションを紹介した後、子どもらは砂浜や岩場で漂着物を拾い集めた。ごみを人工物と自然物に分けながら「スマホがあった」「クレヨンを見つけた」などと互いに“発見”を報告した。
  土屋駿人さん(河津小5年)は「韓国のジュースのごみもあってびっくりした」、大塩七愛さん(同)は「思ったよりもごみは少なく、河津の海はきれいだと思った」と話した。
  締めくくりに柴田さんは、ブイや網といった漂着物を縫い付けた衣服を見せ「ごみをごみとして見るのは当たり前。再利用して価値ある物に変えられないか考えてみてほしい」と呼び掛けた。
  MAWは地域住民とクリエーティブ人材の交流促進事業で、地域の魅力発信や新たなプロジェクト創出などが狙い。同町は13日から20日まで、柴田さんを含め4人のアーティストを受け入れている。

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