• 特集
    新年号特集

「涅槃の甘茶」収穫 9月から交流館で販売―河津・涅槃堂奉賛会

 河津町沢田の涅槃(ねはん)堂奉賛会(後藤治也会長)は20日、天城甘茶の収穫作業を実施した。会員ら約20人が参加して、地区内の民家で栽培されている天城甘茶を刈り、葉を採取した。加工した茶葉は「涅槃の甘茶」として販売する。
 
  天城甘茶は伊豆半島の山地に自生するヤマアジサイの1品種。沢田地区では神奈川県から移住した田中修さん(73)、勢津子さん(67)夫妻が10年ほど前に敷地内で栽培を始め、2017年ごろから奉賛会が地域活動に活用するようになったという。昨秋は静岡市内で開催の「世界お茶まつり」に出品し、好評を得た。
  今年の収穫作業には静岡大農学部の学生や町地域おこし協力隊員らも加わり、交流を図った。研究活動の一環で参加した厚味莉歩さん(同大4年)は「地域の産物がどのように生産され、生かされているか知りたい」と話した。
  「涅槃の甘茶」は9月から、河津桜観光交流館で販売する予定。来年2月の河津桜まつりや涅槃堂祭りでも取り扱い、売り上げは奉賛会の活動費に充てる。後藤会長は「甘茶を涅槃堂のPRに役立て、涅槃堂を核としたコミュニティー活動の活性化にもつなげていきたい」と語った。

      社会

      最新記事

      伊豆新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      ニュースカレンダー

      お知らせ