熱海市在住のアニメーション作家月岡貞夫さん(84)の作品展が2日、同市昭和町の起雲閣展示ギャラリーで始まった。雨にもかかわらず、多くのファンが訪れ、新作を含む63点を楽しんだ。7月30日まで。
スポーツをモチーフにした鳥獣戯画や音楽家の肖像画、スマートフォンを見る女性を描いた「デジタル羅漢図」、相撲や柔道の技をこま送りで描いた水墨画などを展示した。
月岡さんは日本のアニメ黎明(れいめい)期から活躍し、「狼少年ケン」や「北風小僧の寒太郎」など多数の作品を手掛けた。2022年には第45回日本アカデミー賞の協会特別賞を受賞している。
月岡さんは「アニメーション作家として、止まっている絵でも動いて見えるように表現している。ぜひ見てほしい」と話した。7月1日からは展示内容を一部変更する。
起雲閣の開館時間は午前9時~午後5時(水曜日は祝日以外休館日)。入館料は大人610円、高校、中学生360円、小学生以下無料。問い合わせは起雲閣〈電0557(86)3101〉へ。