肥田被告の上告棄却 死刑確定へ-伊東の干物店強盗殺人事件

 伊東市八幡野の干物店「八八ひもの」で2012年、社長ら2人を殺害して金を奪ったとして強盗殺人罪に問われ、一審、二審とも死刑判決を受けた元従業員肥田公明被告(68)の上告審で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は28日、判決公判を開き、肥田被告の上告を棄却した。死刑判決が確定する。
 
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 深山裁判長は「記録を調査しても、種々の客観的証拠などに基づき、被告人が本件の犯人と認定した一審判決を是認した原判断は相当」と指摘。その上で「殺害態様は冷酷かつ残忍で、強固な殺意が認められる。被告人が経済的に困窮していたことを含め、犯行の動機、経緯に特にくむべき事情は認められない。何の落ち度もない2人の生命を奪ったという結果は重大で、遺族らは極めて厳しい処罰感情を示している」と、厳しく非難した。
 「被告人の刑事責任は極めて重大と言わざるをえず、当初から強盗殺人を計画した犯行とまでは認められないこと、犯行前は懲役前科がなかったことなど、被告人のためにくむべき事情を十分に考慮しても、被告人を死刑とした一審判決を維持した原判断は、やむをえないものとして認めざるをえない」と結論づけた。
 判決によると、肥田被告は12年12月18日、以前勤務していた同干物店で経営者の清水高子さん=当時(59)=と従業員の小淵慶五郎さん=当時(71)=の頸部(けいぶ)などを刃物で突き刺すなどした上、業務用冷凍庫に入れて扉の外にバリケードを設けて閉じ込め、2人を出血性ショックで死なせて殺害。その際に店の売上金など約29万円を奪った。

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