• 特集
    新年号特集

「下田こどもとしょかん」誕生 市民有志が開設運営

 下田市にこのほど、子ども向け民間図書館「下田こどもとしょかん」が誕生した。市立図書館が本年度開始した「下田まちじゅう図書館」と連携。児童図書に特化し、協力者である事業所などに専用の本箱を置いて子どもらが自由に本を読んだり、借りて帰ったりできるようにした。
 運営するのは元下田中校長の渡辺久志さん(66)=旧岡方村=を代表とする有志3人の実行委員会。2009年に米国の一市民が庭先に置いた鳥の巣箱のような本箱から始まり、世界10万カ所以上に広がった市民運動「リトル・フリー・ライブラリー」(小さくて自由な図書館)にならって開設を決め、絵本や児童文学、図鑑などの児童図書の確保、本箱を設置する協力者募集を進めてきた。
 第1弾としてオープンしたのは空き倉庫を活用した西本郷のにぎわい創出施設「ウィズ・ア・ツリー」、六丁目の岩下集会所、敷根プールの3館。土曜開館のウィズ・ア・ツリーには約300冊を置き、椅子やテーブルも配置して子どもがその場で本を読んだり、交流したりできるようにした。他の2館は専用の本箱に30冊程度の本を置いた。
 貸出カード、利用要件、返却期限は一切ない。読みたい本は自由に借りて帰ることができる。本を寄付したい人がいれば、本箱に収めてもらうようにしている。目印は下田まちじゅう図書館と同じ、加増野の絵本作家鈴木まもるさん作のイラスト入りポスター。
 同実行委は市内の各小学校区に1カ所以上の設置を目指し、協力者を募っている。鳥の巣箱を模した屋外タイプの本箱も試作中という。渡辺代表は「本が人生を変えることもある。子どもたちが本に親しみ、良い本と出合えるような場にしたい」と話した。
 詳しくは渡辺代表〈携帯090(7304)4878〉へ。

      教育・学校・文化

      最新記事

      伊豆新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      ニュースカレンダー

      お知らせ