河津町の沢田地区が「河津桜とねはんの里 沢田」として新たに「ふじのくに美しく品格のある邑(むら)」に登録され31日、登録証書授与式が「涅槃(ねはん)堂」で開かれた。土屋典之・沢田区長が登録証書を受け取り、見守った地元関係者とともに地域活動への思いを新たにした。
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同邑は県と県内35市町で組織する「ふじのくに美しく品格のある邑づくり連合(邑連合)」が地域資源を保全・活用し、次世代に継承する活動に取り組む集落などを選定、登録している。
沢田地区では沢田区(67世帯)や涅槃堂奉賛会、涅槃堂を考える会、ねはん堂売店が▽河津桜見晴台や周辺竹林の整備▽釈迦(しゃか)如来涅槃像をまつる涅槃堂の維持保全とイベント実施▽農産物直売所・ねはん堂売店の運営▽道水路の維持管理▽地域農業の振興―などに取り組んでいる。町の推薦を受け、積極的な活動が認められて登録された。
授与式では邑連合の会長に代わり、木村吉弘副町長が土屋区長に登録証書を手渡し「これからも末永く地域活動を持続してほしい」と呼び掛けた。土屋区長は「登録に恥じないように、この小さな邑を守っていきたい。沢田地区は涅槃堂の涅槃像を中心にいろいろな文化が栄えた。最近では見晴台が知れ渡り観光客が増えた。ますます増えるように努力したい」と話した。
同邑登録は今年3月末時点で県内150地域。沢田地区の登録により賀茂地区は15地域、河津町内は3地域となった。