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伊豆下田カントリークラブ 来年末に営業終了 来場者減など影響―南伊豆

 南伊豆町入間のゴルフ場「伊豆下田カントリークラブ」が2024年12月31日で、営業を終了する。1975年の開業以来、県内外のゴルフ愛好家らに愛され続けてきたが、来場者減などにより半世紀の歴史に幕を閉じる。
 運営する横浜市の会社「ヨコハマスポーツコンプレックス」によると、来場者数は1992年の約5万9千人をピークに減少の一途をたどり、昨年は約1万人に減少。95年以降は毎年営業赤字を計上しているという。さらに近年はイノシシなど害獣による芝の損傷被害も多発し、復旧費用が重荷になっていることから営業終了を決めた。
 跡地利用に関して同社の担当者は「現在は未定だが、コースや建物の所有者、地権者らと協議を進めているとともに、継承先を探している」と話した。営業終了時点で継承先が見つかっていない場合は、当面管理を継続するという。敷地内の宿泊施設「ホテルサープロモント」については、引き続き営業する。
 同ゴルフ場は雄大な自然の地形を生かした18ホールが特徴で、コース用地は約21万7千平方メートル。地元のゴルフ団体や学生による大会、プロテストの会場としても親しまれてきた。
 岡部克仁町長は「長きにわたって町の観光、教育などに大きく寄与していただいた重要な施設。近隣市町の住民からは存続の声が多く上がっているため、最優先事項として施設の継承先を見つけてもらうよう要請した。今後、町が協力できることがあれば迅速に対応していく」と語った。

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