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独自の湯守り文化発信へ―初の源泉掃除見学会 東伊豆

 東伊豆町の熱川温泉旅館組合は16日、お湯かけ弁財天で「源泉掃除見学会」を開始した。独自の「湯守り文化」を発信する初イベント「主役は湯守り!」の一環。町内外から7人が参加して、温泉櫓(やぐら)で源泉の通り道に付く湯の華(結晶)を落とす作業を見学し、湯守り文化に触れた。
 
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 熱川温泉で宿を営む石島正和さんが案内役となり、地元の歴史や文化を交えて、自噴する約100度の温泉は湯の華が多いため、除去する作業が必要なことを説明。「湯守り文化は、今年伊豆半島ジオパークのジオサイトに認定された。広く日本や世界の人に伝えていきたい」と語った。
 この後、お湯かけ弁財天の源泉を管理する八大偕楽園の斉藤欣邦さんが、週2回実施しているという源泉掃除の様子を公開した。自噴する温泉を受け止めるふたを外すと、作業小屋でウインチを使って温泉櫓から長さ数メートルの「ノミ」を温泉の通り道に落とした。参加者は勢いよく噴き出す温泉に目を見張った。ノミが上下する光景にカメラを向ける人もいた。
 町内の藤枝隆さん(65)は「ウオーキングで源泉前を通るけれど、こんな作業をやっているとは思わなかった」と興味津々の様子。東京都内の50代の夫婦は「迫力がすごかった」と満足そうに話した。
 見学会は17、23、24、30日にも午前11時から実施する。参加無料で予約が必要。17日~10月1日はサウナカーやキッチンカーの出店がある。問い合わせは同組合〈電0557(23)0174〉へ。

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