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秘宝館が大規模リニューアル 14日にオープン 昭和から令和へ 全国唯一新たな1歩―熱海

 「大人のテーマパーク」として観光客らに愛されてきた熱海市熱海の熱海秘宝館が、1980年の開業以来初となる大規模改修を進めている。現在休業中で、工事は大詰めを迎えた。昭和の香りを残しつつ、新たなアトラクションエリアを加える。全国唯一の秘宝館とされる同館は新時代の「エロスと幻想のパビリオン」として、14日に新たな一歩を踏み出す。
 昭和時代の視覚だけに偏ったアトラクションを見直し、嗅覚や聴力を刺激することで想像力をかき立てるエリアを設置。新設エリアを「ネオ秘宝館」と名付け、施設の約30%を造り替えた。
 入り口にオリジナルアロマの香りを漂わせ、ボタンを押して声を楽しむアトラクションなどを設けた。交流サイト(SNS)での発信を意識し、避妊具や電飾看板をあしらったフォトスポットも用意した。
 同館ファンであり、自ら手を挙げ改修を指揮する渡辺美聡プロデューサーによると、秘宝館は80年代に温泉街で増え、全国各地に15館あった。時代とともに消え、今では同館が現存する唯一の秘宝館だという。
 閉館した全国の秘宝館の写真や関連品をまとめた「秘宝館の歴史」コーナーも新設した。
 渡辺プロデューサーは「昭和レトロと令和の文化を融合させた。貴重な文化施設を次世代につなげたい」と思いを語った。
 13日に内覧会を開き、14日にリニューアルオープンする。運営するアタミ・ロープウエイの岩瀬敬之代表は「熱海の歴史を彩ってきた施設を大切にしたい」と語った。

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