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釜二つで混雑回避へ 「小沢の湯」リニューアルで仮使用開始—熱海

 熱海市は26日までに、銀座町にある熱海七湯の一つ「小沢の湯」のリニューアル工事が終了間近となり、仮使用を開始したと発表した。小沢の湯は温泉の蒸気で蒸し卵作りが楽しめ、週末は行列ができる人気のスポット。混雑回避のため、蒸し釜を二つに増設し、土台も耐熱仕様に変更した。
 土台の石は従来と同じ溶岩石を積み、耐熱用モルタルで固めた。蒸気管は直径が大きい物に新調し、より多くの蒸気が出るようになった。周囲にあった植物や石をなくしたことで空間が広くなり、通行人を妨害する危険も減少。和をイメージし、背面には木製の柵をたて、地面はブロック敷きにした。
 市の修景計画の一つとして工費約600万円をかけて改装した。改装前には釜の土台にひび割れも確認され、蒸気管が詰まるなど老朽化も見られた。デザインは熱海市史などの挿絵を参考にした。
 「熱海七湯」は市街地7カ所にある自噴の温泉で、熱海の名湯。1997年に市制60周年事業の一環として、湯けむりが上がる当時の様子を再現する再整備をした。
 公園緑地課の担当者は「七湯の中でも体験ができる施設。蒸し卵をつくることで、熱海の原点である温泉の魅力や力を再発見してほしい」と話す。

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