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5年ぶりに謝月祭 ムーンロードテラス完成記念―東伊豆

 東伊豆町の北川温泉旅館組合は満月の日に合わせて27日、ねこさい広場で「謝月祭」を開いた。広場の再整備で新設されたウッドデッキ「ムーンロードテラス」や彫刻家重岡建治さん(伊東市)が手がけたモニュメントをお披露目した他、こけら落としの演奏会を催し、来場者とともに交流拠点のリニューアルを祝った。
 テラスは地域イベントや月光が海面に映える「ムーンロード」の観賞に活用してもらおうと、町が整備した。海辺の道路と段差のある広場をつなぐ階段状のベンチとスロープを設け、併せて堤防にカウンターを備えた。
 岩井茂樹町長は「地元の皆さんと検討し、皆さんが集う素晴らしい空間をつくれた。この魅力をグレードアップさせていきたい」とあいさつし、近藤純司組合長、鳥沢秀壱・北川区長らとテープカットした。
 ムーンロードを観光資源としてアピールする謝月祭は、台風やコロナ禍の影響で5年ぶり。セレモニーの後、南米の民族楽器サンポーニャ・ケーナ奏者の瀬木貴将さんがライブを繰り広げた。

 ■重岡さんのモニュメントお披露目

 モニュメントは「広場に住民の心のシンボルになるものがほしい」と願う住民の熱意に応えて、重岡さんが制作した。地元で定置網を意味する「ねこさい」にちなんで魚をモチーフにしたブロンズ像で、「幸せを呼ぶ」と名付けた。
 広場に据えられたモニュメントを地元の子どもらと除幕した重岡さんは「皆さんの力でこの作品ができた。皆さんにかわいがってほしい」と呼びかけた。彫刻設置発起人会の鳥沢孝雄さんは「世界でただ一つの北川の宝。大切にして子どもたちに引き継いでいきたい」と語り、完成を喜んだ。

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