伊豆市土肥の土肥神社で14、15日、例大祭が盛大に行われた。コロナ禍で4年ぶりの通常開催で、流鏑馬(やぶさめ)式など伝統行事を繰り広げ、地域を祭り一色に染め上げた。
流鏑馬式は15日の本祭りで行った。当番区の馬場区から神代騎(おおき)と呼ばれる射手が選ばれ、芹沢哲太さんが務めた。
乗馬した神代騎は、鳥居前に立てた的の周囲を回り、矢を射る動作を披露。その後、「前へ、前へ」を意味する「めえ、めえ」という掛け声とともに、若衆らと神社前の道路を駆け抜けた。沿道に集まった地域住民らは声援や拍手を送り、迫力ある伝統行事に見入った。
馬場区祭典委員長の朝香吉雄さんは「地域住民の皆が待ち望んでいた流鏑馬式を4年ぶりに行え、感無量」と語った。
同日はこのほか奉納太鼓を繰り広げ、14日の前夜祭式では小中学生による「浦安の舞」の奉納もあった。