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高々と“豪快アーチ” 4年ぶり通常開催―下田太鼓祭り

 「下田太鼓祭り」の名で親しまれている下田八幡神社の例大祭が14日、下田市の旧町で開幕した。新型コロナウイルス禍で中止と規模縮小が続き、通常開催は4年ぶり。みこしと太鼓台の巡行、呼びものである「太鼓橋」などがにぎやかに繰り広げられ、旧町は祭り一色に染まった。15日まで。
 
 約400年の伝統を誇り、下田っ子が血をたぎらせる祭典。初日は台風7号の影響で時折小雨の降るあいにくの空模様となったが、男衆は肉じゅばんに腹掛け、ももひき、地下足袋、女衆は法被にももひき、せったと、粋ないでたちで威勢良くみこしを担ぎ、太鼓台を引き回した。
 同神社の大鳥居から延びる参宮通りで行われた太鼓橋では、供奉(ぐふ)道具と呼ばれるサカキ、鉾(ほこ)、青龍、白虎など11基の道具をつなげてロープで結び、力自慢の男衆が「ほりゃ、ほりゃ」の掛け声を発して立ち上げた。空に向かって描かれた大きなお道具のアーチに見物の市民や観光客は歓声を上げ、盛んにカメラのシャッターを切った。
 神奈川県横須賀市から訪れ、太鼓橋を写真に収めた自営業太田俊哉さん(63)は「すごい迫力。太鼓橋のアーチも見事だった」と感動した様子。祭典を仕切る臼井啓太郎・祭典本部長(73)は「4年ぶりにこうして盛大に開催することができ、うれしい」と話した。

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