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迫力満点マカジキ頭部 3カ月かけ剥製に―伊東・岩井さん

 伊東市八幡野の魚類剥製工房「リアルアート岩井」代表の岩井正さん(57)は、マカジキの頭部の剥製を作った。上顎が角のように伸びた吻(ふん)の先まで76センチある迫力満点の剥製を、3カ月以上かけて仕上げた。
  カジキは吻や尾の部分をトロフィー用に製作する依頼が多く、頭部全体は珍しいという。神奈川県の男性から、経営する店舗に飾るため注文があった。沖縄県で捕れたマカジキで、全体は体長240センチ、重さ48キロの標準サイズだという。
  岩井さんは2月から作業した。2日間かけて肉を取り除き、薬品で脂を抜く脱脂も3回繰り返した。断熱材の硬質発泡スチロールを型にして乾燥させた後は、エアブラシを使って塗装した。背びれと周辺は破損していたため、樹脂粘土で作ったという。飾るための板に付け完成させた。
  岩井さんは「頭部は脂が多いので、脱脂作業が大変だった。良い出来栄えになったので、苦労が報われた」と語った。

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