東伊豆町奈良本の熱川バナナワニ園で、ヒスイカズラの和名を持つ「ジェードバイン」の開花が進んでいる。宝石の翡翠(ひすい)のような幻想的な色合いの花が来園者の目を引いている。
マメ科のつる性植物で、花房がフジのように垂れ下がる。原産地のフィリピンでは絶滅危惧種として厳重に保護される希少な植物で、同園は1975年に国内で初開花させて以来、毎年定期的に花を咲かせているという。
スタッフによると、今年の開花は昨年並み。50~60センチに伸びた花房に多くの花芽が付いていて、大型連休中に最盛期を迎え、5月半ばごろまで楽しめる見込み。東京都から訪れた70代夫妻は「色も形も変わっている」「きれいすぎて作り物みたい」と目を見張った。