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二大桜祭り開幕―河津・南伊豆

 伊豆半島の早春を彩る一大花イベント、河津町の「第34回河津桜まつり」と、南伊豆町の「第26回みなみの桜と菜の花まつり」が1日、開幕した。それぞれ関係者が式典や神事を行い、期間中の安全と盛況を願った。河津はメイン会場の河津川沿い桜並木で開花が始まり、一部は咲き進んでいる。南伊豆の河津桜は三分咲きで、いずれも2月中旬に見頃を迎える見込み。まつりは河津が29日、南伊豆が3月10日まで。
 
 ■河津川沿い一部咲き進み 4年ぶり通常開催、新企画展開 
  
 河津桜まつりはコロナ禍を経て4年ぶりの通常開催で、70万人以上の来場を見込む。河津桜観光交流館駐車場で開いたセレモニーで実行委員長の山田和子町観光協会長は期間中、能登半島地震災害義援金募金を実施することに触れ「能登応援の河津桜まつりとして皆さんの協力をお願いしたい」、岸重宏町長は「さまざまな問題を抱えているが、コロナ明けのリスタートのまつりとしたい」とあいさつした。
 地元の幼稚・保育園児を交えたテープカットで開幕を祝った。東海バスのボンネットバス「伊豆の踊子号」がお目見えし、花見客らが町内周遊を楽しんだ。
 河津川沿いには約850本が植わる。散策を楽しんだ東京都の夫妻は「まだ来るのに早いかと思ったけれど咲いている花が見られてよかった」と話した。
 期間中は短期を含め飲食など91軒が出店する。駐車場は民間が38軒、実行委員会は普通車、大型バス、バイク計約千台分を設ける。桜並木2カ所と名木を夜間ライトアップする。河津七滝ループ橋下での舞台イベントや、伊豆急行と連携した「河津夜桜ビール列車」運行などの新企画も展開する。
 問い合わせは実行委事務局の町観光協会〈電0558(32)0290〉、開花情報はテレホンサービス〈電0558(34)1560〉へ。
 
 ■見頃の菜の花畑で神事 青野川沿い並木は三分咲き
 
 南伊豆町のみなみの桜と菜の花まつり実行委員会は、日野の菜の花畑でオープニング神事を開いた。委員長の木下直美町観光協会長や岡部克仁町長ら20人が出席し、まつりの成功を願った。
 出席者が玉串をささげた後、木下委員長は「河津桜の見頃はまだ先だが、菜の花はきれいに咲いている。コロナ禍が落ち着いて迎えた今回は前回を上回る数の来場者に来ていただき、ゆっくりと花を見て楽しんでいってほしい」とあいさつした。
 町観光協会によると、青野川の両岸4キロほどの桜並木に植わる約800本の河津桜は1日現在三分咲きで、10~20日に見頃を迎える見込み。約3万平方メートルの畑に咲く菜の花はすでに見頃を迎えていて、3月中旬まで楽しめそう。
 初日は一面黄色に染まった菜の花畑で、散策や記念撮影を楽しむ町民や観光客の姿が見られた。桜の花見客はまばらだった。
 まつり期間中は夜桜のライトアップ、伊勢エビのみそ汁サービス(18、25日)などのイベントを開催する。問い合わせは町観光協会〈電0558(62)0141〉へ。

      2月 2日の記事

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