2場所連続で優勝争いを演じ、敢闘賞に輝いた熱海市出身の熱海富士関(21)=伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎=が29日、九州から帰郷した。後援会は同市田原本町のJR熱海駅前広場で「凱旋(がいせん)」イベントを開き、千人の市民やファンが到着した熱海富士を出迎え、祝福した。
イベントの開始30分以上前から人だかりができ、熱海富士関が改札口に現れると歓声が上がった。ファンによる“花道”を通ってお立ち台に上がり、花束や応援を集めたメッセージカードを受け取った。
熱海富士関は「本音を言えば優勝したかった。九州だったが、SNSでパブリックビューイングの様子を見た。市民の人や静岡の人の応援で自分は頑張れている」と感謝した。
ファンはタオルや手作りのうちわを持って囲み「お帰り」「かわいい」「お疲れさま」と言葉を掛け、熱海富士も会釈で応えた。
斉藤栄熱海市長は「本当に強くなった。顔つきが変わりもう『さくちゃん』ではない。熱海富士の勝ちにいくひたむきな姿に感動した」と言葉を贈った。