南伊豆町の奥石廊崎で7日、春の風物詩となっているココスヤシのこも外し作業が行われた。47本のヤシから“冬衣装”が外され、鮮やかな緑色の葉が約3カ月ぶりに風を受けて揺れた。
町から委託を受けた鈴木造園(鈴木英美代表)の作業員が脚立に上り、手際良くこもを外した。葉を束ねていた縄をほどくと、緑色の葉が広がった。鈴木代表は「2月が暖かかったため、生育は順調。例年以上に新芽の成長も良い。風は冷たいけれど、春はもうすぐだと感じる」と笑顔を見せた。
奥石廊崎には約300本のヤシが植わっている。冬の強風や潮風による塩害対策として、季節風にさらされる海沿いの47本にこもを巻いて保護している。今季は昨年12月5日にこも巻きを行った。