伊豆の国市の伊豆長岡地区で１日、平安時代に絶世の美女として知られた同市出身のあやめ御前をしのぶ第８８回源氏あやめ祭（市観光協会主催）が開幕した。今回初めて、同地区のシンボル「源氏山」にスポットを当て、奉納風車イベントや夜間ライトアップを実施した。
　奉納風車イベントでは、あやめ御前広場に約２千個の風車を飾り付けた。風を受けて回る色とりどりの風車が訪れた人たちの目を楽しませた。ライトアップは古奈地区と長岡地区を結ぶ遊歩道沿いが舞台になった。手すりに電球をつるし、足元に灯籠を並べた。途中の山腹に照明を当て、闇に浮かび上がらせた。
　初日、古奈もみじ公園で供養祭を営んだ。渡辺志津子さん（同市古奈）が「あやめ御前の由来」を朗読した。読経の中、参列者が焼香した。同協会の稲村浩宣会長はあいさつで「今回は源氏山の再発見に挑戦した。源氏あやめ祭に新たな魅力が加わることを願っている」と述べた。
　初日はこのほか、子ども向けイベントや踊り、ステージイベントなどが繰り広げられた。出店も並んだ。最終日の２日も、源氏山ライトアップと奉納風車イベント、湯らっくす公園での「長岡お祭り広場」、みこし渡御などが予定されている。