日本一を目指し、広島市から伊豆の国市へ―。チアリーディングの強豪チーム「パワフルキッズ」(相原健二監督)で腕を磨こうと、母とともに移住した姉妹が新天地で挑戦を始めた。競技力向上を求めて県外から拠点を移すケースは珍しく、姉妹の挑戦に地域の関心も集まっている。
移住してきたのは矢島実桜さん(13)=韮山中1年=、楓さん(11)=韮山小6年=、母の知子さん(46)。実桜さんは5歳、楓さんは6歳から広島市内のチームで競技を始め、基礎技術を磨いてきた。2024年の全国大会でパワフルキッズの存在を知り、翌25年に優勝する姿を目の当たりにして「このチームでもっと強くなりたい」と憧れを強めた。
昨年11月に練習を体験。知子さんも練習風景や指導体制に安心し、移住を決断した。父親は広島に残り、日々の相談に乗るなど精神面で支えている。
入団から約1カ月。実桜さんは中学生Bチームで、演技を後方から支える「スポット」として安全管理や補助を担う。楓さんは小学生高学年チームで土台となる「ベース」を務める。練習はこれまで以上に本格化し、知子さんは食事や生活リズムを整えるなど日常面から支援する。
チームメートの後押しもあり、姉妹はすぐに打ち解けた。「地元を離れる迷いもあったが友だちが応援してくれた」と振り返り、「チームのみんなが優しく教えてくれる。みんなで日本一を取りたい」と意気込む。
パワフルキッズは昨年、世界大会で優勝するなど実績を重ねる強豪チーム。相原監督は「遠方から来ると聞き驚いたが、チアが好きな気持ちはすぐ伝わった。2人が第二の古里として根を下ろし、応援の輪が広がれば」と期待を寄せる。
