伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンター(CSC)で17日、国内初開催となる「東京2025デフリンピック」の自転車競技が始まり、伊豆、伊豆の国の両市の市民が大勢観戦に訪れた。県は両市の小中学生を観戦に招待し、子どもたちはトップデフアスリートの姿を目に焼き付けた。伊豆市の手話サークル会員は会場ボランティアを務め、来場者をサポートした。
伊豆市立伊豆中と伊豆の国市立韮山南小の4年生約480人が、観戦に訪れた。児童生徒は間近で繰り広げられる熱戦に歓声を上げ、耳が不自由な選手のために声を使わず手の動きで応援する「サインエール」で選手を鼓舞した。
この日はゴール手前の爆発的な加速やそれまでの駆け引きが見どころの種目「スプリント」が実施され、児童生徒は選手の妙技を食い入るように観戦した。日本代表選手が出走すると応援はさらに盛り上がり、応援グッズのうちわを振り「頑張れ」などと声を上げた。ゴール間際の加速はアスファルトとタイヤの摩擦音が観客席にまで聞こえ、児童生徒はその迫力に驚きの声を上げた。
ともに伊豆中3年生の鈴木悠里奈さんは「サインエールで応援の気持ちを届けられた。会場にいる人と一体になれて最高」、山本賢真さんは「迫力がすごい。大きな国際大会が伊豆市で開かれて幸せ。サインエールで海外の選手ともつながりたい」と喜んだ。韮山南小の川崎結心さんは「日本人にメダルを取ってほしい」と話した。
学校観戦は18、20日にも行われ、伊豆市は全ての市立学校、伊豆の国市は韮山中と大仁北小が訪れる。
■サインエールを指導 「かえで友の会」がボランティア奮闘―伊豆・東京2025デフリンピック
伊豆市の手話サークル「かえで友の会」会員のろう者渡辺孝明さんと聴者海老名和子さんは、県聴覚障害者協会のボランティアとして、学校観戦で訪れた小中学生にサインエールを指導した。
両手を顔の横でひらひらさせた後、勢いよく前に出す「行け!」や「大丈夫、勝つ!」「日本 メダルをつかみ取れ」の3種を紹介した。海老名さんは「分かりやすく教えるよう心がけている」と話した。
渡辺さんは「デフリンピックが伊豆市で開催されて本当にうれしい」と喜び、「選手に応援が届くよう、精いっぱいボランティアを務めたい」と話した。
同協会が出展したブースで応援グッズを貸し出すボランティアをした会員もいた。
