東伊豆町稲取地区で14日、「第9回伊豆稲取キンメマラソン」(実行委員会主催)が開かれた。ハーフ、10キロ、3キロ(エンジョイラン)の3部門に国内外から過去最多となる3415人がエントリーし、山から海へと起伏に富んだコースを走り抜けた。
ハーフと10キロは海抜約250メートルの東伊豆クロスカントリーコース、3キロは稲取文化公園がスタートで、ゴールはいずれも町役場海側。特にハーフは上り下りを繰り返す「げんなり坂」と名付けた“難所”があり、「最高に楽しい地獄」とされる。
今年も大会アンバサダーを務めるタレント、LiLiCo(リリコ)さんの合図でハーフからスタート。参加者は景色や各所で声援を送る住民らとの交流を楽しみながら、それぞれのペースでゴールを目指した。趣向を凝らした仮装で走りを楽しむ姿も見られた。
給水所(エイド)では地元グルメや特産品、ゴール後はキンメダイのみそ汁の振る舞いがあり、人気を集めた。
ハーフに参加した南伊豆町の大窪正幸さん(81)は「キンメマラソンは初めてで3時間半以内が目標。何事も挑戦」と意気込みを語った。愛知県から初参加し、10キロを走った池口真美さん(52)は「エイドが充実しすぎで驚いた。来年はハーフに挑戦したい」と話した。
実行委員長の西塚良恵さんら有志が町おこしで始めた大会で、今回は北海道から沖縄までの全国各地に加え、海外サイトを通じた募集で台湾や中国、ロシアなど14の国と地域からのエントリーがあった。
■臨時特急「キンメマラソン号」好評 JR東日本
「第9回伊豆稲取キンメマラソン」に合わせて14日、JR東日本は東京―伊豆急下田駅間で臨時特急「稲取キンメマラソン号」を運行した。参加者や応援の家族らでほぼ満席となり、利用者からは「便利」といった声が上がった。
年々、参加者が増えていることから、利便性向上を図る狙いでJR東日本と伊豆急行が連携して走らせた。伊豆急伊豆稲取駅に到着すると、次々と降り立つ参加者でホームが埋まった。
駅前では伊豆急行の社員が歓迎の横断幕を手に、参加者を迎えた。その光景にカメラを向ける人や、一緒に記念撮影する人もいた。JR小田原駅から利用した神奈川県伊勢原市の女性(50)は「ずっと座って来られて良かった。完走を目指す」と話した。
この日は臨時特急の前後の列車も参加者の利用が多く、伊豆稲取駅は混雑した。
