「右手に見える緑色の軍艦みたいな島が初島、その先に白く霞んでいる山が大島よ」 「椿油の大島ね。こんな近くに見えるなんて」 七海は佳枝の感嘆の声に満足し「お茶入れるから」と、階下に消えた。 海岸まで連なる... 続きを読む
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