伊東市で今夏、伊豆最多となる計14回の花火大会が開催される。今回は夢花火の開催時期を後半にし、8月の毎週末に花火を上げるようにした。市観光協会の担当者は「宿泊施設や観光関係者がお客さまに花火の開催日を案内しやすいようにした」と狙いを語った。
メインの按針祭海の花火大会は10日、1時間で約1万発を伊東海岸一帯の海上5カ所から打ち上げる。5カ所同時に打ち上げるスターマインで開幕し、単発花火、音楽に乗せたスターマインと続き、迫力の大空中ナイアガラでフィナーレを飾る。8日は松川灯籠流し、9日は太鼓合戦と花火の“共演”も楽しめる。
22日は手筒花火が見どころの一つの「伊東温泉箸まつり花火大会」が開かれる。
伊東海岸以外では、3日に「宇佐美夏まつり海上花火大会」、14日に「やんもの里花火大会」が催される。
市はチラシとポスター計11万3785枚を刷り、市内宿泊施設やJR東海、同東日本、小田急電鉄などに配った。
問い合わせは同協会〈電0557(37)6105〉へ。
■川奈いるか浜 昨年で終了
伊東市川奈のいるか浜で開催される「川奈港いるか浜花火大会」(川奈区主催)は昨年で終了した。今年は開かれない。斎藤誠区長は終了の理由を「協賛金や人手が十分に確保できず、従来の規模で開き続けるのが困難と判断した」と説明した。
いるか浜花火大会は2001年に地元の有志が始め、24年間で計22回開催した。会場と打ち上げ場所の距離が約80メートルと市内でも随一の近さで、その迫力から市内外のファンを多く集めてきた。
コロナ禍を境に経費の問題が深刻化し、ここ3年間は演出や打ち上げ時間を縮小、短縮していた。区協議会で終了を決め、回覧板で区民に周知した。
斎藤区長は「できるのであればやりたいが、難しい。長年協力してくれた方に本当に感謝している」と述べた。