熱海市田原本町のJR熱海駅の開業100周年を記念した団体臨時列車ツアーの列車が23日、同駅に到着し、関係者が歓迎した。1泊2日の宿泊と、日帰りの二つのプランがあり、それぞれ約100人、約200人が参加。両プランとも熱海では「熱海駅開業100周年記念花火」と題した熱海海上花火大会を堪能した。
JR東日本熱海駅が企画した。宿泊プランは優雅な旅が楽しめるハイグレード車両E655系「なごみ(和)」、日帰りプランは普段成田エクスプレスで使用しているE259系を運行した。
「なごみ(和)」の到着に合わせて実施した歓迎では、品川駅から一部区間を普段走行することがない経路でツアー客が午後2時15分に熱海駅に着くと、改札口付近で荒屋祐佳利駅長、斉藤栄市長、中島幹雄市観光協会長、熱海芸妓(げいぎ)置屋連合組合公式キャラクターの熱海まめっこらが横断幕を掲げて出迎え、芸妓衆が舞を披露した。
開業99周年の特別列車にも乗車した大阪府の会社員男性(55)は「花火が見られる100周年の列車にも乗りたいと参加した。熱海を満喫したい」と笑顔で話した。荒屋駅長は「熱海のまちの皆さんでおもてなしをすることができてうれしい。この機会に熱海の魅力を知って、再度訪れてほしい」と思いを語った。
宿泊プランは宿泊先の熱海後楽園ホテル、日帰りプランはMOA美術館や貸切船から花火を楽しんだ。