伊東市渚町の松川藤の広場で25日、「第31回伊東温泉めちゃくちゃ市」(実行委員会主催)が開幕した。伊豆半島中の物産を集めた42ブースが並び、呼び物の「めちゃくちゃ大オークション」など多彩な催しでにぎわった。26日まで。
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オークションには体長1メートル、重さ13キロの巨大なブリの干物が出品された。ステージ前に集まった観客が次々と値をつり上げ、市内の飲食業「海女屋」の上村昌延さん(64)が1万2千円で競り落とした。
上村さんは「息子に『これだけは落としてこい』と言われた」と満足げに話した。26日に同社が川奈で営む「海女の小屋・海上亭」の朝食営業で、朝ご飯セット(550円)を注文した人に切り身をサービスする。
ほかに体長1・3メートルの巨大タルイカやキンメダイ、特設のいけすから魚をすくえる「漁業権」などが出品され大いに盛り上がった。
ブースには市内の産業団体や伊豆の各市町、姉妹都市の長野県諏訪市などが出店し、干物や野菜、菓子類などを格安で販売した。ステージでは伊東囃子(ばやし)保存会の太鼓演奏や、田村貢声さんの民謡などが披露された。