熱海市で9月まで、夜の街歩きでしか味わえない魅力を再発見する「熱海ナイトウオーク」が実施されている。夕暮れ後の時間帯に照準を合わせ、歓楽街に建つ歴史的妓楼(ぎろう)の特別ライトアップ、「サンセットフェリー」運航、週末限定の夜間ロープウエー運行などを企画。型にはまらないアイデアで夜の観光需要を掘り起こし、未開拓だった新たな来遊層の獲得を図っている。
築70年、中央町の歴史的な赤線建築「旧つたや」は午後6~9時、外壁にちょうちんなどがともり、幻想的な雰囲気を漂わせる。建築当時から残るツタの葉マーク、屋号をかたどったレリーフを柔らかな明かりが照らし、観光立ち寄りスポットとして人気を集める。
富士急マリンリゾートが協力するサンセットクルーズ(フェリー)は、熱海港発着の夕方便。ウェブ販売専用で午後4時発と、5時20分発の2便を運航する。夕日を浴びながら往復約1時間の船旅を楽しんでもらう(初島では下船しない)。アタミロープウェイと合わせ、通常料金の4割引きとなる大人1500円で利用できる。
同ロープウェイは期間中の土曜日限定で、夜景が楽しめる特別便も運行。熱海秘宝館も、営業時間を9時まで延長する(入館料は別途)。
主催する熱海観光局(DMO)の担当者は「秋以降も“熱海オンリーワン”のスポットで、ライトアップイベントを仕掛けていく。地元企業と連携を密にしながら、夜の観光体験を磨き上げることで、観光客の滞在時間延長と夜間消費の拡大を目指したい。地域経済が着実に潤って、地元の『稼ぐ力』アップにもつながっていくとうれしい」と意気込む。
