伊東市八幡野の国道135号沿いに建ち、巨大なペンギン親子の像がシンボルマークの観光施設「怪しい少年少女博物館」が9月27日に閉館する。2003年の開館以来多くの観光客らの関心を集め、幅広い展示内容で楽しませていたが、来館者の減少などを理由に23年の歴史に終止符を打つ。経営する「データハウス」(本社・東京都)の鵜野義嗣代表は「たくさんの人が遠方から来てくれて感謝している。面白い展示ができとても楽しかった」と思いを語った。
同館は熱海市和田浜南町に構えていた「熱海博物館村・ふしぎな町一丁目」の閉館に伴い展示物を移そうと、「ペンギン博物館」跡地にオープンした。1階は明治から昭和の時代に流行した洋服、懐かしのおもちゃなどレトロな品々を置き、2階には精巧なフィギュアやイラストなどを並べている。一方で妖怪の人形、別棟にお化け屋敷を設けて“レトロでかわいくてグロい”展示が好評を集めている。展示数について鵜野代表は「数えたくないほどある」とほほ笑む。
開館当初は1年で6万人ほどが来館したが、展示物が変わらないことや東日本大震災、コロナ禍の影響に伴う来館者の減少、建物の老朽化などを理由に閉館を決意した。「展示に変化がないと人は減る。時代の流れもあり苦労した」と鵜野代表は振り返る。近年は若者や家族連れが多く来館し、長期休みなどには1日に約80人が訪れている。
施設は今後取り壊して展示物の一部とペンギンの像は「まぼろし博覧会」に移動する可能性があるという。
鵜野代表は閉館前最後の2日間に施設に立ち、来館者にあいさつする。「強烈な名前と面白い展示で注目を集め、来館者は昔を懐かしむなど楽しんでくれた。長年のご愛顧に感謝している。最後まで来館をお待ちしている」と笑顔で語った。
