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下田市の歴史的建築物でなまこ壁の家「雑忠」が民泊施設に

 下田市の歴史的建築物で、市の登録まち遺産である一丁目のなまこ壁の邸宅「雑忠(さいちゅう)」が21日、民泊施設「源泉かけ流し なまこ壁の宿 雑忠」の名称で営業を開始する。当日は記念のオープニングセレモニーと見学会も予定しており、所有者である鈴木家関係者は「下田のために役立てたい」と話した。
 江戸時代創業の回船問屋だった雑忠は、安政の東海地震(1854年)後に再建された日本建築で、主屋を中心に8棟の建物群から成り、外壁の多くは地域伝統のなまこ壁が施されている。当主である鈴木家が県外に居を移した現在は、雑忠第9代当主の実弟で千葉県船橋市の自営業鈴木浩之さん(43)が「地域活性化の一助にしたい」と、邸内の一部をアートの展示会や古典芸能の体験会、各種ワークショップなどに間貸ししている。
 民泊への活用は、神奈川県湯河原町などで古民家の宿を運営する「いとへん」の施設を利用して感銘を受けた鈴木さんが思い立ち、同社に運営委託して始めた取り組み。主屋の奥座敷と離れの和室を客室、温泉を引いた浴室、調理器具一式がそろったキッチン、トイレを供用スペースとして提供する。
 食事は外食か自炊で、定員は奥座敷、離れ各6人。料金は1人2万円が基本となる。予約はウェブサイトから受け付けている。
 鈴木さんは「日本の伝統に触れ、その良さを再認識してもらえたらうれしい。雑忠から伊豆と下田の魅力を発信したい」と話した。
 セレモニーは午後1時から、見学会は1時半~4時で参加自由。

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