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今年こそひなを守る 窃盗防止へ対策強化―伊豆の国・江間みのり会

 食育や食を通じた地域おこしに取り組む伊豆の国市の「江間みのり会」は22日、今年も北江間の田んぼにアイガモ農法による米作りのため、ひなを放鳥した。過去3年にわたり、窃盗とみられる被害で田んぼに放ったひなの多くが姿を消した。朝香一会長は「過去3年の悔しい思いを会員は忘れない」と語り、会員たちは今年こそは被害をなくすために対策を強化した。
 田んぼには例年同様、ひなが脱走しないよう四方を網で囲み、今年はさらに上部にも防鳥ネットを張り、動物も人間も容易に侵入できないよう整備した。併せて防犯カメラも設置、さらに夜間の犯行に備え、会員による「夜間パトロール」も強化する。
 過去3年、ひなが消えた田んぼには何者かが盗んだとみられる痕跡が多数残っていた。昨年は、水田内に人が侵入した形跡はなかったが、四方の網に損傷がないこと、道路沿いの苗が不自然に倒れていたこと、さらに道路に残る泥の跡などから、たも網が使われたのではと推測した。同会は毎年、警察に被害届を提出している。今年は放鳥前に警察にも伝え、巡回強化を依頼した。
 放鳥には会員や一般参加の地域住民、鈴木俊治市議が参加した。ひなの小屋と田んぼをつなぐ仕切りを外すと21羽が田んぼの中を“集団行動”で動き回り、参加者はその姿に目を細めた。
 朝香会長は「ひなが盗まれると、米作りに大きな影響が出る。今回は(ひなを)持って行くのを絶対許さない」と力を込める。

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