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消防、駅が連携し熱中症予防 9月末までLED発車標、音声アナウンスで啓発県内初、熱海市消防本部とJR東日本

 熱中症の危険が高まる本格的な夏の到来を前に、熱海市消防本部(轡田敏秀消防長)は16日、JR熱海駅でJR東日本と連携した合同啓発キャンペーンを始めた。駅ホームや改札口の青色発光ダイオード(LED)発車標に熱中症予防のテロップを流し、音声アナウンスと共に連日、注意を呼びかける。県内初の取り組みで、初日は消防と駅関係者ら12人が冷却グッズなどを配り、意識高揚を図った。

 熱中症の発生が懸念される9月末まで継続実施する。啓発テロップは5パターンで「喉の渇きを感じる前に、こまめな水分補給」「涼しい服装を心がけ、日陰を選んで歩こう」「暑さを感じにくい高齢者は、室内の熱中症にも注意を」といったフレーズを考案した。
 街頭啓発は消防職員、救急隊員、みどりの窓口や改札・ホーム担当職員らが駅前に立ち、啓発チラシと瞬間冷却剤の計150セットを駅利用者に配った。チラシには「意識がおかしい、自分で水分がとれない場合は、ためらわず救急車を呼んでほしい」と記載し、参加者が手渡しながら「熱中症にくれぐれも注意を」と呼びかけた。
 スイスから旅行で訪れた家族連れは「日本は湿気が多くてとても蒸し暑い。冷却グッズはありがたい」と受け取った。啓発事業に協力する同駅の荒屋祐佳利駅長は「駅で体調不良を訴える乗客は年々、夏に増える傾向にある。現場から注意喚起を促し、一人でも患者の発生を少なくしたい」と語った。轡田消防長は「昨年中の熱中症搬送件数は22件で、市民と観光客らで11件ずつだった。楽しい『夏の熱海』を満喫してもらうためにも、目に見える形で啓発を続けたい」と意義を語った。

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