南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」実行委員会は、青野川沿いの桜の保護育成と適正な管理を目的に、「みなみの桜守人の会(仮称)」を新たに発足させる。今秋ごろの活動開始を目指し、会員を随時募集する。
同川沿いには約800本の河津桜とソメイヨシノが植わる。これまでは町が中心となり、JAや町観光協会、下田高南伊豆分校生徒らの協力を受けて管理してきた。しかし、近年では立ち枯れや病気の木が目立つようになり、倒木することもあるという。
植栽から30年以上が経過して現状のままでは維持が厳しく、町の一大イベント「みなみの桜と菜の花まつり」の主役である桜を将来にわたって保全するために管理体制を強化する。
桜の剪定(せんてい)をはじめ、地元の樹木医による講習会、河津町などの先進地への視察といった活動を予定している。募集人数は30人程度で、町外からの参加も受け付ける。報酬はない。将来的には河津町の「河津桜守人の会」のような自主的に活動できる組織を目指す。
南伊豆町商工観光課の高橋健一課長は「青野川の桜だけでなく、地域の桜を保全する知識も得られる。力を合わせて南伊豆の桜を守っていきたい」と参加を呼びかける。
問い合わせは同課〈電0558(62)6300〉へ。