伊豆峯辺路は、熱海市の伊豆山を基点に伊豆半島を1周する巡礼路。2021年にその存在を知った船本さんは1年半かけて調査した。全行程を踏破し、地元の人から話を聞いた。
その成果をガイド本にまとめるため、編集チームとともに22年末から24年春にかけて改めて取材した。美しい伊豆創造センターと伊豆半島ジオガイド協会が制作に協力した。
45コースに分かれる伊豆峯辺路のうち、ガイド本では18コースを取り上げた。熱海市街、伊東市街―八幡野港、白浜神社―恵比寿島、入間―吉田、雲見―岩地、田子―安良里、西浦―内浦、清水町―三島などで、距離は多くが5~10キロ、1時間半~5時間ほどで歩くことができるという。
それぞれのコースについて、分かりやすい地図を掲載し、コース沿いの土地の歴史や文化、自然を丁寧に解説した。「拝所」や見どころなどを写真で紹介した。アクセス方法の説明やコースガイドも付けた。
船本さんは「伊豆峯辺路は、海の修験道と言えるのではないか。かつての信仰に思いをはせながらそこを歩くことで、改めて伊豆半島の魅力を知り、愛着を持ってほしい」と話した。
価格は1冊1700円(税別)。全国の書店で扱っている。