伊東市吉田の小室山の麓に21日、1万区画を有する樹木葬霊園「はなうたガーデン―伊東―」がオープンする。ゴルフ場跡地を活用し、東武鉄道グループの企業が設立した公益財団法人「千の花々メモリアルガーデン」(赤坂信・代表理事)が運営する。開園を前に20日、関係者が現地で式典を開いた。
同法人は造園会社の東武緑地が設立した。サザンクロスのショートコース跡地4・8ヘクタールを買い取り、整備していた。現地は国立公園の第3種特別地域で、公園内の大規模な樹木葬霊園は日本初になるという。
園内は一面に芝生が広がり、相模灘や伊豆諸島を望む。墓石や墓標は置かず、利用者は1平方メートルほどの設定区画に遺骨を納める。目印がないため収めた場所の座標を記録しており、墓参する人はドローンの案内で埋葬場所に行ける。
同法人によると、利用者は県東部や東京都、神奈川県を想定し、特に現在40~60代の独身女性が多くなるという。赤坂代表理事は「『みかんの花咲く丘』に代表される風景の中で安らかに眠ってもらいたい」と話した。
料金は60万円程度からで、一部区画はペット可。問い合わせは事務局〈電0800(555)1187〉へ。