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地元消防が大規模合同訓練 文化財防火に意識高める―伊豆の国・願成就院

 伊豆の国市は23日、寺家の願成就院(小崎祥道住職)で駿東伊豆消防本部、市消防団(団本部、第7分団)と連携した合同防火訓練を実施した。国宝と、県指定の仏像群が多く所蔵されている同寺院で、地元消防とこうした大規模な訓練が行われるのは、初めて。参加した約50人が裏山への放水や、貴重な仏像群の安置位置の確認などを通じ、万一に備えて危機意識を高めた。
 沖縄県の首里城など、火災による文化財の焼失事故が発生していることを受け、文化財防火デー(1月)に呼応する形で実施した。訓練は、本殿で檀家(だんか)の法要を行っている際、不注意で台所のガスこんろから出火、強風にあおられて火勢が増し、周辺に飛び火して延焼拡大が危惧される想定で行った。
 消防ポンプ車や救助工作車、指揮車などが駆け付け、消防団員らがホースをつないで3カ所から一斉に本殿の裏山に向けて放水。国宝の阿弥陀(あみだ)如来坐像など5体が安置されている大御堂では、小崎住職らが配置場所や、万一、仏像群の避難が必要となった場合に求められる対処法などについて説明した。
 閉会式で飯田靖之団長(67)は「国宝や県指定の仏像が実際に置かれている場所など参加者同士で情報を共有し、さらにどういう場合に搬出が必要になるかも現場で確認できた。非常に有意義だった」と振り返り、小崎住職(83)は「訓練の体験を生かし、万一の時はぜひ、指定されている仏像を守ってほしい」と呼び掛けた。

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