河津町峰の「河津バガテル公園」は30日、一般開放とバラの管理を終了し、四半世紀の歴史に幕を下ろした。午後4時に担当課の職員が門を閉じ、「長年にわたりご愛顧いただき、ありがとうございました」と記したプレートを掛けた。10月1日以降は多目的ホールのオランジェリーとワーキングスペース(旧レストラン棟)のみ予約制で貸し出す。
フランス式庭園に植わる約1100種・6千株のバラは今後、手入れをせず、移植、譲渡などもしない。
最終日はオープン後から住民らが訪れ、別れを惜しむようにゆっくりと園内を散策した。秋バラシーズンを迎える時期で、ちらほらと咲いた花にカメラを向ける姿もあった。
2001年の開園に携わったという元町職員(66)は「寂しいけれど時代の流れで仕方がない」と話した。東京都から訪れた70代の夫婦は「最後と聞いて来た。これまで5、6回は来ているから名残惜しい」と漏らした。
同公園は町がフランス・パリ市のバガテル協会と協定を結び、同市の「バガテル公園」の姉妹園として開園した。入園者は初年度に24万人を超えたがこの数年は2万人台で推移。赤字経営が続き管理運営も第三セクターから町直営、指定管理者と代わり、26年3月で指定管理者が撤退。4月以降町が直営の公園として無料開放する一方、協定解約の手続きを進め、今月完了した。
今春まで25年間の入園者数は206万7794人だった。土地の賃貸借契約の期間が30年3月までとなっているが、町は利活用のために取得したい考えで、引き続き地権者との話し合いを進めていく。大川良樹町長は「多くの人に愛され、育まれてきた歩みや思いを大切にし、これからの町づくりにつなげていきたい」と話した。
