県賀茂地域局はこのほど、下田市敷根の県賀茂危機管理庁舎で東京電力パワーグリッド(東電PG)伊豆支社と、賀茂地域の防災力強化に向けた連携・協力に関する協定を結んだ。青木克裕地域局長と、牧誠東電PG伊豆支社長が協定書に署名した。
協定は▽東電PGは、同地域局が行う防災に関する会議や訓練、啓発活動に参加し、提案、助言を行う▽東電PGは、所有する資機材を活用し、地域防災に取り組む▽東電PGは災害時、活動拠点確保に必要な情報を同局に要請できる―。
牧支社長は協定の具体的な内容として、地域住民等の所有する自動車のEV(電気自動車)化を挙げた。災害時の電力確保用に、東電PGは所有するEV車を避難所などに提供するが、台数が足りないため、市民の車のEV化を進め、被災時の電力確保に充てたい考えだ。同社が保有するEV車用の電気スタンドを開放するなどして、普及促進につなげる。
協定は来年3月末まで有効。