河津町は来春の「河津桜まつり」に向けて、河津桜並木のある河津川沿いの公衆トイレの便器を完全洋式化する。6カ所のうち4カ所にある和式9基を洋式に改修し、他の1基を温水洗浄便座にする。事業費543万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を町議会6月定例会に提出する。
同まつり期間に多くの花見客が利用するため、町は段階的に改修を含めて洋式化を進めてきた。年々、和式が敬遠され洋式に利用が集中するようになり、花見客のピーク時に女性用は順番待ちの長い行列ができる状況。今春は高齢の利用者が和式トイレで立ち上がれなくなるケースもあり、同まつり実行委員会からも洋式化の要望が寄せられていた。
洋式化する公衆トイレは笹原公園(男・女各1)、伊豆急線ガード上流にある桜並木(男1、女3)、田中親水公園(女2)、豊泉園地(女1)。笹原公園は女性用のうち既存の洋式トイレ1基を温水洗浄便座にする。
補正予算の議決後に、順次改修工事を進めたい考え。町の担当課は「少しでも快適に利用してもらえるように整備し、河津桜まつりの満足度向上にもつなげていきたい」と話した。