■告示まで2日
失職に伴う伊東市長選の告示まであと2日。史上最多の全9陣営が名乗りを上げ、当選を目指してしのぎを削っている。地盤や支持層が重なり合う中でも、政党や団体、交友関係などをフル動員する各陣営の告示前の動きを探った。
石島明美氏は4年前の市長選で獲得した9021票の掘り起こしに躍起で、企業回りにも精力的。地元の鎌田・丸善ランドの仲間の応援を受け、対島から宇佐美まで豊富な運動量で浸透を図る。
岩渕完二氏はウェブ動画でメガソーラー問題を語り、支持を急激に拡大。討論会で披露した持ち前の人柄と、新聞折り込みで市街地にも仲間を増やす。芸能人や八幡野の元市議などが応援に入る。
小野達也氏は自民推薦で、自民、維新の票を狙う。市内全域に張り巡らされた後援会をフル稼働し、息子関係の若い世代の応援も新たに加わる。5月に得た1万2902票のつなぎ止めに躍起だ。
黒坪則之氏は田久保氏の旧支持層や革新の一部を取り込み、特に対島のシニア男性が多く応援に回る。医療、福祉系の団体や企業へ精力的に働きかけており、小沢鋭仁・元環境相が支援に入る。
杉本憲也氏は国民民主・連合静岡推薦で、立憲やれいわも含めた野党系票から保守の一部を狙う。地元宇佐美で支持を広げ40代の交友、祭り、消防団などの人脈も生かして対島や市街地へ攻め込む。
田久保真紀氏は圧倒的知名度で対島を中心に動き、コーヒーイベントなどで市民と触れ会う機会も増やした。熱心な支援者を核に、社会奉仕団体や格闘団体、スピリチュアルな交友で支持をつなぐ。
利岡正基氏は地盤の対島で観光関係者やまちづくり団体、ジオガイド、子育て世代の支持を集める。出遅れ感は否めないものの精力的に討議資料を配り、市街地の観光関係者にもアピールする。
大野恭弘氏は地元の兵庫県から地道に政策を訴え続ける。
鈴木奈々子氏は所属する日本大和党の支援を受け活動する。
政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏の動向は分かっていない。神奈川県鎌倉市の寺田浩彦氏は出馬を断念した。
5月に田久保氏を支持した共産は自由投票で、今回は田久保氏を推さないという。5月に小野氏を推薦した公明は、近く今回選の方針を決める。
市議選に続き移住者が多く名乗りを上げており、市内の中学校を卒業して一定の地盤があるのは小野氏、杉本氏、田久保氏のみ。全国的な注目や交流サイト(SNS)を使った空中戦の発達で、同級生や地区別で集票してきた従来型の選挙にとどまらない動きが展開される見通しだ。
