松崎町特産の桜葉が収穫の最盛期を迎えた。町内各地の農家は葉の大きさや状態を確認しながら、摘み取り作業に汗を流している。収穫作業は9月ごろまで続く。
畑に定植した大島桜の枝を毎年30センチほど切り返し、育った若葉を1枚ずつ丁寧に手摘みで収穫している。主に塩漬けにして、和菓子に利用する。近年では、塩漬けした葉を粉末やミンチにして、洋菓子やお茶にする他、生葉でも利用している。
町内約30戸で年間約2千万枚を出荷し、国内生産の約7割を占めるという。桜葉を生産する貴志裕紀さんは「今年はスタートが遅かったものの、天候のおかげ例年通りに育ち、今年も良い出来。無事に収穫期を迎えられ一安心」と話した。