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ワサビ田湧水でウナギ養生 修善寺温泉に23日、専門店オープン―伊豆・下山養魚場

 伊豆市大平柿木にあるアマゴ、マスの養殖、ワサビ栽培などを手がける「下山養魚場」(下山明社長)は、浜名湖産のブランドウナギ「でしこ」を、同社敷地内のワサビ田の湧水で養生(泥抜き)させた新商品のウナギ「山葵(わさび)うなぎ」を考案・開発した。23日に修善寺温泉場にオープンする同社経営のウナギ専門店「山葵うなぎ 辻むら」で提供する。
 
 創業55年の同社が、アマゴ養殖で培った技術などを応用、試行錯誤しながら開発した。長年、取引や交流のある浜松市の川魚問屋から仕入れた「でしこ」を4日間、同社のワサビ田(大平柿木)の湧水で泳がせて、良質のウナギにさらに磨きをかける。全く臭みがないという。
 でしこは昨年11月に浜名湖養魚漁協が新ブランドとして立ち上げた。認定飼料を使用し、出荷までに2回の品質検査をクリアしたウナギ。大きく肉厚で柔らかく、脂の乗りが良いのが特徴。でしこのみを扱うウナギ専門店は同店だけという。
 身が柔らかいため、提供する際にはあえて蒸さずに焼く関西風でかば焼きや白焼きに仕上げる。同社が営む料理店は、同市市山と修善寺温泉にある「あまご茶屋」に続いて3店舗目。うな重セットは3980円で販売する予定。
 でしこを食したことをきっかけに半年ほど前から商品開発に力を入れてきた下山社長は「肉厚の身を細めず、ストレスのない極上のウナギにするのに最適な養生日数が4日間。『あしたも食べたいウナギ』を目指したい」と目を輝かせた。

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