河津町と東伊豆町で「母の日(5月11日)」に向け、特産のカーネーションの出荷が本格化している。河津町笹原のJAふじ伊豆河津桜支店花卉(かき)集出荷場では職員らが連日、箱詰めなどの作業に追われている。
両町では14軒の生産者が年間約110種・600万本を出荷していて、県内生産量の9割を占める。このうち同JAを通じた出荷は9軒、約70種・300万本。同JAによると、昨夏の猛暑や年明けの寒波の影響で生育が遅れたものの、4月中旬に入り出荷量がそろってきたという。
13日も早朝から職員らが25本ずつ束にしてフィルムを巻いたり、4束を箱詰めにしたりと作業に当たった。色とりどりの約4万本を関東の市場へと送った。
母の日の直前まで出荷の最盛期が続く。両町のカーネーションは日持ちの良さが特徴とされ、同JA東伊豆営農経済センター課長補佐の田村優さん(45)は「生産者の日頃の管理があってこそ。こまめに花瓶の水を替え、花瓶もしっかり洗うと花を長く楽しんでもらえる」と話した。