「おいしくなれ!」戸田沖でタカアシガニを放流

 沼津市商工会戸田支所は25日、戸田地区の名物で世界最大級のカニ「タカアシガニ」の放流を実施した。戸田小中一貫校の5~7年生29人も参加して、約50匹を戸田沖に放した。
 
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 児童・生徒たちはカニの足へのタグ(標識)付けから取り組んだ。関係者は順番に性別や卵の有無を確認し、重さや大きさを測った。片足だけで長さ1メートルの“大物”もあった。
 遊漁船に分乗して御浜岬の沖合約200メートルに出ると、次々とカニを放った。「おいしくなれ」と声を掛ける児童もいた。佐藤杏音さん(5年)は「船に乗るのもカニに触るのも初めてだった。カニが大きく育ってくれたらうれしい」、長島光希さん(同)は「カニが1匹でも多く増えて、いろいろな人に戸田の魅力を知ってもらいたい」と話した。
 放流は資源の保護や生態の解明を目的に、地元有志が50年ほど前に始め、1999年以降は商工会が続けている。コロナ禍で2年連続、関係者のみで実施したため、児童生徒の参加は3年ぶり。
 放流前には同支所役員の中島寿之さんが生態や放流の意義を話した。「放流を始めた頃は年間1万匹ほど捕れたが、この3年は数千匹程度。特に今年は危機的状況」と説明し「放流を繰り返すことで資源を守れると思う。皆さんも関心を持ってほしい」と呼び掛けた。
 中島さんによると例年、約100匹を放流しているが、今年は「かつてないぐらい不漁」で放流数も最少だったという。

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