3月に入り、2月の寒波、積雪が伊東市内のかんきつへ残した爪痕が浮き彫りになり始めている。JAふじ伊豆あいら伊豆地区によると、現在収穫期を迎えている甘夏の被害が大きく、果実や葉が木から落ち、中がスカスカになる「す上がり」も発生し出荷量が例年の半分ほどに落ち込んでいる。同市内は甘夏狩りも盛んで、果実減による早期終了が危ぶまれる。
かんきつはマイナス3度以下になると苦みや「す上がり」などが発生するという。同JAによると、落下の被害が目立つ甘夏以外にも、凍結で実だけでなく一部の枝も枯れてしまっているレモンなど多品種に被害が広がっている。これから収穫期を迎えるニューサマーオレンジも出荷量が予定の半分ほどになる見込み。今季の収穫だけでなく、花への影響から来季の収穫にも被害が及ぶ可能性がある。
甘夏狩りを受け入れている宇佐美の菊間園(菊間富佐夫園主)では果実の落下が激しく、8割ほど落ちた木もあるという。日を追うごとに落下する数が増えていて、甘夏狩り客の受け入れ減、収量減により見込まれる売り上げの低下に深いため息をつく。
菊間園主は「あんな雪になると思わなかったから雪よけもしなかったし、してもどうだったか。甘夏がこんなに落ちるなんて初めて」と話す。
