伊豆の国市立韮山南小(土屋貴俊校長)の防災キャンプが19日、同校で始まった。5年生56人が20日まで校内に宿泊し、避難行動や応急処置など各種体験を通して防災意識の向上を図る。
総合的な学習の一環。これまで学んできた知識を実践的に深め、今後の学びにつなげることが狙い。市職員や市民有志団体「チーム防災いずのくに」のメンバーらが協力した。
初日は、校内の略図をもとに受付や避難通路を設け、避難者の配置を考える「避難所運営ゲーム」や、避難所用スリッパ作り、簡易トイレや折りたたみベッドの体験、初期消火訓練、自動体外式除細動器(AED)操作などを体験した。
避難所用スリッパ作りでは、チーム防災いずのくにの小嶋友子さんらが講師を務めた。児童からは「思ったより温かい」「新聞紙でこんなにしっかりしたものができるなんてすごい」といった声が上がった。
土屋校長は「防災食を初めて食べる子もいた。今回の体験が、家庭で防災について考えるきっかけになれば」と話した。