今年で完成60周年を迎える伊豆の国市の狩野川放水路で8日、吹奏楽のコンサートが初めて開かれた。長岡中吹奏楽部と一般公募で結成した狩野川吹奏楽団が3本の大きなトンネルをバックに演奏し、コンクリートで囲まれた放水路に美しい音色を響かせた。
長岡中はヒットソング、同吹奏楽団はクラシックや歌謡曲など各6曲をのびのびと奏で、最後に「行進曲 富士の山」を合奏した。
クラリネット担当の朝香心羽(ここは)さん(長岡中3年)は「音が共鳴して面白かった。ここに下りたのは初めて。いい思い出になった」と喜んだ。
放水路の長さは3キロ、幅60メートル。トンネルは長さ850メートルで、高さ12メートル、幅11メートル。放水量は毎秒2千トン。